【薬剤師が網羅解説!】花粉点鼻薬の選び方!

【薬剤師解説】点鼻薬の正しい選び方 | ステロイドと血管収縮剤の違い
点鼻薬編
鼻づまり・鼻水に 局所作用薬

点鼻薬の選び方ガイド(鼻スプレー編)

「すぐ効く」と「しっかり治す」を使い分ける!

ステロイド点鼻が優先!点鼻薬の2大タイプ

点鼻薬には大きく分けて、炎症を抑える「ステロイド」と、鼻粘膜の腫れを引かせる「血管収縮剤」があります。

ステロイド点鼻薬

炎症を根本から鎮めます。眠気がなく、副作用も少ないため現在の主流です。長期的な使用に向いています。

血管収縮剤入り点鼻薬

使った瞬間に鼻が通ります。ただし、連用すると鼻炎が悪化するため、一時的な使用(レスキュー)に限ります。

医療用医薬品と市販薬(OTC)の違い

効果はあまり変わらないと言われていますが、配合成分と点鼻回数が異なります。

項目 医療用 (病院処方) 市販薬 (ドラッグストア)
主な成分 モメタゾンなど最新成分がある ベクロメタゾンなど、スイッチOTC化された成分
配合成分 単剤(1つの有効成分)が基本 血管収縮剤や抗ヒスタミン剤が混ざった配合剤が多い
回数 1日1回の使用で24時間効くタイプが主流 1日2回〜複数回の使用が必要なタイプが多い

点鼻を開始するタイミング

花粉症などの季節性アレルギーの場合、ステロイド点鼻薬は「症状が少しでも出始めた時」から開始するのが最も効果的です。

理想的なスケジュール

  • 飛散開始の直前〜初期症状: ステロイド点鼻薬を開始。粘膜の過敏性を抑え、ピーク時の症状を軽くします。
  • ピーク時: ステロイドを毎日継続。どうしても辛い時だけ血管収縮剤を併用。

主要成分比較:選び方の基準

成分名 (代表薬) タイプ 即効性 2週間以上の連用 詳細・購入
フルチカゾン
フルナーゼ等
ステロイド × 可能
ベクロメタゾン
ナザールαAR等
ステロイド × 可能
ナファゾリン
ナザール「スプレー」等
血管収縮 不可

※ステロイド点鼻薬も1年間のうち3ヶ月以上使用する場合は医師に相談してください。

2種類のタイプを同時に使用する場合

鼻づまりがひどくて「ステロイド薬が奥まで届かない」という場合は、以下の順番で使うのが効果的です。

STEP 1

血管収縮剤を使用

まず即効性のあるスプレーで、腫れた粘膜を収縮させ、鼻の通り道を確保します。

数分あける
STEP 2

ステロイド点鼻薬を使用

通りが良くなった鼻の奥に、炎症を抑えるステロイド薬を届けます。

※血管収縮剤はあくまで「ステロイド薬を届けるための下地作り」として使い、鼻が通り始めたら使用を中止してください。

「薬剤性鼻炎」のリスク

市販の多くの点鼻薬に含まれる血管収縮剤は、使い続けると鼻の粘膜が厚くなり、逆に鼻づまりがひどくなる「薬剤性鼻炎」を引き起こします。

安全に使うためのルール

  • 血管収縮剤入りは「どうしても」という時だけ(1日1〜2回程度)にする。
  • 1〜2週間以上、毎日連用しない。
  • 根本的に治したい場合は、早めにステロイド点鼻薬に切り替える。

※当ページは情報提供を目的としており、特定の商品の効果を保証するものではありません。
服用に際しては必ず製品の添付文書を読み、医師・薬剤師または登録販売者に相談してください。

Okusuri Research