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葛根湯と麻黄湯の違い|かぜの漢方はどっちを選ぶ?

かぜのひきはじめに使われる漢方として有名な葛根湯麻黄湯。どちらも麻黄と桂皮を含み、体を温めて汗を出すことで初期のかぜに対応します。

違いは「どんな症状の出方に合うか」です。ゾクゾクする寒気と首肩のこわばりなら葛根湯、高熱と節々の痛みなら麻黄湯。選び方を生薬構成から整理します。

結論:どちらを選ぶ?

ひきはじめ・肩こり
葛根湯
  • 寒気がして汗が出ていない初期に
  • 首・肩のこわばりをともなうとき
  • かぜ以外に肩こりや頭痛にも使われる
  • 7つの生薬(葛根・麻黄・桂皮ほか)

葛根湯 の解説

高熱・節々の痛み
麻黄湯
  • 高熱と関節・筋肉の痛みが出ているとき
  • 汗が出ず、体力は比較的ある人向け
  • 咳をともなうかぜにも
  • 4つの生薬(麻黄・杏仁・桂皮・甘草)

麻黄湯 の解説

比較表

葛根湯 麻黄湯
分類 第2類医薬品 第2類医薬品
主な生薬 葛根・麻黄・桂皮・芍薬・甘草・生姜・大棗 麻黄・杏仁・桂皮・甘草
向く症状 寒気、首や肩のこわばり、頭痛をともなうかぜのひきはじめ 高熱、節々の痛み、汗が出ない、咳をともなうかぜ
体力の目安 比較的体力がある人 体力が充実している人
かぜ以外の用途 肩こり、頭痛、鼻かぜなど
のみ方 1日3回、食前または食間 1日3回、食前または食間
共通の注意 麻黄・甘草を含む(動悸・むくみ等に注意) 同左

生薬構成の違いが「守備範囲」を決めている

葛根湯は7つの生薬からなり、麻黄で汗を出して寒気を追い出しつつ、葛根と芍薬がこわばった首・肩の筋肉をゆるめる方向に働きます。かぜだけでなく肩こりや頭痛にも使われるのはこのためです。

麻黄湯は4つの生薬とシンプルな構成で、麻黄の量的な働きが前面に出ます。高熱と関節痛、汗が出ないタイプのかぜに向き、杏仁が咳にも配慮します。体力が充実している人向けとされ、高齢の方や体力が落ちている方には向きません。

どちらも「ひきはじめの数日」が勝負

漢方のかぜ薬は、発症からの時期で選ぶ薬が変わります。葛根湯・麻黄湯はいずれも初期(ゾクゾクする寒気がある段階)が出番で、こじれて数日たった段階では別の処方が合うこともあります。

症状が長引く場合は、市販の漢方を続けるより医療機関で相談するほうが確実です。

シーン別の使い分け

ゾクゾクする寒気+首肩のこわばり
葛根湯。汗が出る前の初期に。
高熱+関節や筋肉の痛み、汗が出ない
麻黄湯。体力が保たれている場合に向きます。
汗をかいている・体力が落ちている
どちらも向きません。薬剤師にご相談ください。
肩こりや頭痛が中心
葛根湯はかぜ以外の用途もあります。
麻黄と甘草に注意

どちらの処方にも麻黄(エフェドリン類を含む)と甘草が入っています。麻黄は動悸・不眠・血圧上昇・排尿トラブルの原因になることがあり、心臓病・高血圧・甲状腺機能の異常がある方や高齢の方は使用前に相談が必要です。甘草はとりすぎるとむくみや血圧上昇(偽アルドステロン症)を招くことがあり、ほかの漢方やかぜ薬との併用で重複しやすい点に注意してください。

受診の目安

5〜6日使っても改善しない、38度以上の高熱が続く、息苦しさや強い倦怠感がある、持病がある場合は、市販薬で様子を見ずに医療機関を受診してください。インフルエンザが疑われる状況では、早めの受診が選択肢になります。

よくある質問

Q. 葛根湯と麻黄湯はどちらが強いですか?
A. 強弱ではなく「合う症状」が違います。寒気と首肩のこわばりが中心なら葛根湯、高熱と節々の痛みが中心なら麻黄湯です。体力が落ちている方にはどちらも向きません。
Q. 一緒に飲んでもいいですか?
A. 併用は避けてください。どちらにも麻黄と甘草が含まれており、成分が重なって動悸やむくみなどの副作用が出やすくなります。
Q. いつまで飲み続けていいですか?
A. ひきはじめの数日が目安です。5〜6日使っても改善しない場合は中止し、医師・薬剤師にご相談ください。

まとめ

葛根湯と麻黄湯は、どちらもかぜのひきはじめに使う漢方ですが、合う症状が違います。寒気と首肩のこわばりなら葛根湯高熱と節々の痛みなら麻黄湯。ともに麻黄・甘草を含むため、持病のある方や他のかぜ薬との併用には注意してください。

葛根湯 の解説麻黄湯 の解説
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薬剤師監修 / 本ページは情報提供であり診断ではありません。使用前に添付文書を確認し、持病・服用中の薬がある方は薬剤師にご相談ください。免責事項
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