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ナザールに医療用はある?市販と病院の点鼻薬の違い

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「ナザールの医療用はあるのか」「病院でもらう点鼻薬と市販のナザールは何が違うのか」という疑問にお答えします。結論から言うと、ナザールは市販専用のブランドですが、成分の面では病院で使われるものと同じ系統の薬が市販でも買えます。違うのは「使える条件」です。

結論
同じ名前の医療用はありません。ただし成分は医療用と同じものがあります

「ナザール」は佐藤製薬の市販薬ブランドで、同じ名前の医療用医薬品はありません。一方でナザールαAR0.1%の有効成分ベクロメタゾンプロピオン酸エステルは、医療用にも使われている成分で、濃度も同じです。市販と処方で本当に違うのは、対象となる症状・年齢・使える期間です。

この記事の要点
  • 「ナザール」は市販ブランド。同名の処方薬はない
  • ナザールαAR0.1%はベクロメタゾンプロピオン酸エステルを医療用と同じ濃度で配合
  • 市販の鼻噴霧用ステロイドは「花粉による季節性アレルギー専用」で、通年性の鼻炎には使えない
  • ナザールαARは18歳以上、1年間に3か月を超えて使わない
  • 病院では1日1回タイプのステロイド点鼻が中心で、通年性や小児にも対応できる

市販の点鼻薬と病院の点鼻薬は何が違うのか

成分そのものより、使える条件の違いが本質です。市販の鼻噴霧用ステロイドと、医療機関で処方されるステロイド点鼻を並べて整理します。

項目 市販(ナザールαAR0.1%など) 病院で処方される点鼻薬
対象 花粉による季節性アレルギー専用 通年性のアレルギー性鼻炎にも使える
年齢 18歳以上(製品により15歳以上) 小児用量が設定されたものがある
使用期間 1年間に3か月まで 医師の管理のもとで調整
使用回数 1日2回(朝・夕)、最大4回まで 1日1回タイプが主流
代表的な成分 ベクロメタゾンプロピオン酸エステルなど モメタゾンフランカルボン酸エステル、フルチカゾンフランカルボン酸エステルなど
入手 ドラッグストアで購入できる(指定第2類医薬品) 受診と処方が必要
費用 全額自己負担 保険適用

※ 条件は製品ごとに異なります。使用前に必ず製品の添付文書をご確認ください。

つまり「花粉の季節に、大人が、数週間から数か月使う」という条件なら市販で十分に対応できます。一方で、一年中鼻の症状がある、お子さんが使う、3か月を超えて必要、といった場合は受診が前提になります。

市販のナザールは2タイプある

同じナザールでも、効き方の考え方はまったく違います。「すぐ通したい」のか「続けて抑えたい」のかで選び分けてください。

花粉の季節に続けて抑えたい

ベクロメタゾンプロピオン酸エステルを配合した鼻噴霧用ステロイドです。患部で働いた後に分解されるアンテドラッグ型で、数日かけて効果が安定します。1日2回(朝・夕)、18歳以上、1年間に3か月までという条件があります。

今すぐ鼻を通したい
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血管収縮薬のナファゾリン塩酸塩と抗ヒスタミン成分を配合し、噴霧すると比較的すみやかに鼻が通ります。ただし連用すると効きが落ち、かえって鼻づまりが悪化する薬剤性鼻炎が起こるため、短期間の使用にとどめてください。

2つの違いをさらに詳しく比べたい方はナザールαARとナザール「スプレー」の違いをご覧ください。

市販の点鼻薬を使うときの注意
  • ステロイドタイプは症状が軽いうちから始め、毎日続けたほうが効果が安定します
  • 血管収縮薬タイプを毎日続けないでください。薬剤性鼻炎の原因になります
  • 病院でステロイド点鼻を処方されている場合は、市販薬と重ねずに医師・薬剤師に相談してください
  • 容器の先端は他の人と共用しないでください
  • 使用前に鼻をかんでから噴霧すると、薬が届きやすくなります
受診したほうがよいサイン
  • 一年中、鼻水や鼻づまりが続いている(通年性アレルギー性鼻炎の可能性)
  • 18歳未満、妊娠中・授乳中の方
  • 市販の点鼻薬を1〜2週間使っても改善しない
  • 片側だけの鼻づまりが続く、鼻血や血の混じった鼻水が出る
  • 顔の痛み、頬や額の重い感じ、においがわからない(副鼻腔炎の可能性)
処方薬と同じ成分を市販で探している方へ

ロキソニン、ガスター、ムコダイン、ヒルドイドなど、同じ成分が買える市販薬を一覧にしました。

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よくある質問

Q. 「ナザール」という名前の処方薬はありますか。

ありません。ナザールは佐藤製薬の市販薬のブランド名です。ただしナザールαAR0.1%に含まれるベクロメタゾンプロピオン酸エステルは、医療用にも使われている成分です。

Q. 市販のステロイド点鼻薬は病院のものより弱いのですか。

成分の量が薄められているわけではありません。ナザールαAR0.1%は医療用と同じ濃度で配合されています。違うのは、使える対象や年齢、使用できる期間などの条件です。

Q. ハウスダストやダニによる鼻炎にも使えますか。

市販の鼻噴霧用ステロイドは花粉による季節性アレルギー専用です。通年性のアレルギー性鼻炎が疑われる場合は受診してください。

Q. どれくらいで効いてきますか。

ステロイドの点鼻薬は使い始めてから数日かけて効果が安定します。すぐに鼻を通したい場合とは考え方が違うため、症状が軽いうちから続けるのがコツです。

Q. 市販の点鼻薬を使い続けても大丈夫ですか。

血管収縮薬を含むタイプを毎日続けると、かえって鼻づまりが悪化する薬剤性鼻炎が起こることがあります。ステロイドタイプも1年間に3か月を超えての使用は想定されていません。

まとめ

この記事のまとめ
  • 「ナザール」という名前の医療用医薬品はない(市販専用ブランド)
  • ナザールαAR0.1%のベクロメタゾンは医療用と同じ成分・同じ濃度
  • 違うのは対象・年齢・期間などの条件。市販は花粉による季節性アレルギー専用
  • すぐ通したいなら血管収縮薬タイプ、続けて抑えたいならステロイドタイプ
  • 通年性の症状、18歳未満、3か月を超える使用が必要なら受診する

花粉症の点鼻薬全体の選び方は花粉症の点鼻薬の選び方、飲み薬で効かないと感じるときは花粉症の薬が効かないときの見直し方でまとめています。鼻の症状全般は鼻水・鼻づまりの市販薬の選び方もご覧ください。

本記事は市販薬の成分と特徴をもとにした一般的な情報です。症状の感じ方や適する薬には個人差があります。持病のある方、ほかの薬を使用中の方、妊娠中・授乳中の方は、薬剤師・登録販売者にご相談ください。

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