忘年会シーズンは飲む機会が増え、翌朝の胃のむかつきや頭痛に悩まされがちです。二日酔いそのものを治す市販薬はありませんが、つらい症状に合わせて選べる薬はあります。このページでは症状別の考え方と、飲んではいけない場面を整理します。
二日酔いを直接治す薬はありません。まずは水分と電解質を補給し、そのうえで胃のむかつきには胃薬、水分の巡りが悪いと感じるときは五苓散といった選び方をします。アルコールが残っているうちに解熱鎮痛薬を飲むのは避けてください。市販の痛み止めには「服用前後は飲酒しないこと」と明記されています。
- 二日酔いを治す薬はない。症状をやわらげる薬を選ぶ
- 最優先は水分と電解質。経口補水液や水をこまめに
- 胃のむかつき・胸やけには胃薬が選択肢になる
- 頭痛への解熱鎮痛薬は、アルコールが抜けるまで避ける
- 意識がもうろうとする、繰り返し吐く、吐血などは受診
症状別・何を選べばよいか
二日酔いといっても出る症状は人それぞれです。つらい症状を1つに絞ってから薬を選ぶと失敗しません。
| つらい症状 | 考え方 | 選択肢 |
|---|---|---|
| 胃のむかつき・食欲がない | 胃の働きが落ちている | 健胃・制酸成分を含む胃薬 |
| 胸やけ・胃が焼ける感じ | 胃酸の影響が強い | 胃酸の分泌を抑えるタイプの胃薬 |
| 吐き気・嘔吐 | まず水分。薬を重ねない | 無理に薬を足さない |
| 頭痛 | アルコールが残っている間は薬を避ける | 鎮痛薬は飲酒前後は不可 |
| のどの渇き・むくみ・めまい | 体の水分の巡りが乱れている | 五苓散(二日酔いに用いられる漢方) |
| 下痢・軟便 | 冷えと刺激で腸が敏感になっている | 整腸剤、状況により下痢止め |
※ 持病がある方、常用薬がある方は購入前に薬剤師・登録販売者にご相談ください。
薬より先にやることが3つあります
アルコールには利尿作用があり、飲んだ量以上の水分が失われています。水やお茶だけでなく、経口補水液やスポーツドリンクのように電解質を含むものが向きます。
おかゆ、スープ、果物など糖分と水分がとれるものから始めてください。無理に食べる必要はありません。
一時的に症状が紛れることがありますが、体内のアルコールが増えるだけで回復は遅れます。
胃の症状に使える市販薬
飲みすぎた翌日の胃の不調は、「もたれ・食欲不振」なのか「胸やけ・胃酸」なのかで選ぶ薬が変わります。
健胃生薬と制酸成分を組み合わせた古くからの胃薬です。食べすぎ・飲みすぎによる胃のもたれや食欲不振に向きます。粉末タイプで、飲んだ後に清涼感があります。
胃酸の分泌そのものを抑えるH2ブロッカーです。胸やけ、むかつき、胃痛が対象で、3日間服用しても症状が続く場合は受診の目安になります。連用せず、症状のあるときだけ使う薬です。
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2つの違いはガスター10と太田胃散の違いで詳しく比べています。下痢が続くときはストッパ下痢止めEXと正露丸の違いもご覧ください。
- 空腹で飲み始めない。先に何か食べておくと吸収がゆるやかになります
- お酒と同量以上の水をはさむ(チェイサー)
- 寝る前にコップ1〜2杯の水をとる
- 入浴やサウナで汗をかくと脱水が進みます。回復してからにしてください
- 常用している薬がある方は、飲酒との組み合わせを薬剤師に確認してください
- 意識がもうろうとしている、揺すっても反応が鈍い
- 繰り返し吐いて水分がとれない
- 吐いたものに血が混じる、コールタールのような黒い便が出る
- 呼吸がおかしい、体温が下がって冷たい、けいれん
- 胸の痛み、激しい腹痛が続く
よくある質問
ありません。二日酔いを直接治す薬はなく、市販薬でできるのはつらい症状をやわらげることだけです。まずは水分と電解質の補給を優先してください。
おすすめできません。一時的に症状が紛れても、体内のアルコールが増えて回復が遅れます。
多くは清涼飲料水や医薬部外品で、医薬品ではありません。効能・効果が認められた医薬品とは位置づけが異なります。
市販の解熱鎮痛薬の添付文書には「服用前後は飲酒しないこと」と書かれています。アルコールが残っているうちの服用は避けてください。
無理に薬を足さず、少量の水分をこまめにとって横になってください。水分もとれない、繰り返し吐く場合は受診が必要です。
まとめ
- 二日酔いを治す市販薬はない。症状別に選ぶのが基本
- 水分と電解質の補給が最優先
- もたれ・食欲不振には健胃薬、胸やけにはH2ブロッカーという選び分け
- 頭痛への鎮痛薬はアルコールが抜けてから。添付文書は飲酒前後の服用を禁じている
- 意識障害・繰り返す嘔吐・吐血などは迷わず受診
頭痛に痛み止めを使ってよいかは二日酔いの頭痛にロキソニンやイブは飲んでいいのかで詳しく解説しています。胃腸の薬全体の選び方は胃腸の市販薬の選び方もご覧ください。
本記事は市販薬の成分と特徴をもとにした一般的な情報です。症状の感じ方や適する薬には個人差があります。持病のある方、ほかの薬を使用中の方、妊娠中・授乳中の方は、薬剤師・登録販売者にご相談ください。