忘年会シーズンになると「飲む前にガスター10を飲んでおけば胃が楽になるのでは」と考える方がいます。ガスター10は、症状が出てから使う薬です。先回りして飲む使い方は用法に合いません。理由と、飲んだあとにできることを整理します。
ガスター10の効能は胃痛、胸やけ、もたれ、むかつきで、症状が出たときに使う薬です。毎日あるいは予防的に飲む薬ではありません。飲酒そのものが胃酸の分泌や逆流を増やすため、薬で先回りするより飲み方を変えるほうが確実です。つらい症状が出たあとであれば、効能の範囲で使えます。
- ガスター10は症状が出てから使う薬。予防的な服用は用法外
- 効能は胃痛・胸やけ・もたれ・むかつき
- 1回1錠・1日2回まで、3日間で改善しなければ中止、2週間を超えない
- アルコールは胃酸の分泌や逆流を増やす方向にはたらく
- もたれ中心なら太田胃散という選択肢もある
ガスター10は「症状が出てから」の薬
ガスター10はファモチジンを配合したH2ブロッカーで、胃酸の分泌そのものを抑えます。効き方が強いぶん、使い方にも枠があります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 分類 | 第1類医薬品(購入時に薬剤師の確認が必要) |
| 効能・効果 | 胃痛、胸やけ、もたれ、むかつき |
| 用法・用量 | 成人(15歳以上80歳未満)1回1錠、1日2回まで |
| 続けてよい期間 | 3日間で改善しなければ中止。2週間を超えて続けない |
| 予防的な服用 | 想定されていない(症状が出たときに使う) |
※ 15歳未満と80歳以上は服用できません。
お酒と胃の関係
飲酒は胃酸の分泌を増やし、食道への逆流も起こりやすくします。薬で抑えようとしても、飲み続けていれば原因が増え続けます。
先に少し食べておくとアルコールの吸収がゆるやかになり、胃への刺激も和らぎます。水をはさむ(チェイサー)のも効果的です。
毎回のように胃が痛む、胸やけするという場合は、薬の前に飲酒量そのものを見直すサインです。
飲んだあとの胃のつらさにどう対処するか
症状が出てからであれば、つらさの種類で薬を選べます。
胃酸の分泌を抑えるH2ブロッカーです。飲んだ翌日の胸やけやむかつきは効能の範囲です。1日2回まで、3日間で改善しなければ中止してください。
商品画像:楽天市場 Supported by 楽天ウェブサービス
この2つは同時に飲まないでください。詳しくはガスター10と太田胃散は一緒に飲める?で解説しています。
- 空腹のまま飲み始めない。先に何か食べておく
- お酒と同量以上の水をはさむ
- 寝る前にコップ1〜2杯の水をとる
- 脂っこいものや就寝直前の食事は胃酸の逆流を招きやすい
- 常用している薬がある方は、飲酒との組み合わせを薬剤師に確認する
- 吐いたものに血が混じる、黒い便が出る
- 強い腹痛や背中に抜ける痛みが続く
- 飲酒と関係なく胸やけや胃痛が続く
- 体重が減ってきた、食べ物がつかえる
- 市販薬を3日使っても改善しない
よくある質問
用法に合いません。ガスター10は胃痛や胸やけなどの症状が出たときに使う薬で、症状がないうちに先回りして飲む薬ではありません。
おすすめできません。アルコールは胃の粘膜を刺激し、胃酸の分泌や逆流を増やす方向にはたらくため、薬の効果とは逆方向になります。
使えます。胃痛・胸やけ・もたれ・むかつきは効能に含まれます。ただし1日2回まで、3日間で改善しなければ中止してください。
避けてください。2週間を超えて続けて服用しない薬です。繰り返すなら飲み方の見直しか、受診をご検討ください。
もたれや食欲不振が中心なら、健胃生薬を含む太田胃散のほうが噛み合うことがあります。胸やけや胃酸が上がる感じが強いときがガスター10の出番です。
まとめ
- ガスター10の先回り服用は用法に合わない
- 効能は胃痛・胸やけ・もたれ・むかつき。症状が出てから使う
- アルコールは胃酸と逆流を増やすため、飲み方の工夫が先
- 翌日の胸やけにはガスター10、もたれには太田胃散
- 3日で改善しない、黒い便、体重減少は受診
二日酔い全体の対処は二日酔いに効く市販薬の選び方、頭痛に痛み止めを使ってよいかは二日酔いの頭痛にロキソニン・イブは使えるかでまとめています。
本記事は市販薬の成分と特徴をもとにした一般的な情報です。症状の感じ方や適する薬には個人差があります。持病のある方、ほかの薬を使用中の方、妊娠中・授乳中の方は、薬剤師・登録販売者にご相談ください。