気温が下がると、手足の指や耳が赤く腫れてかゆくなる「しもやけ(凍瘡)」が増えます。しもやけは寒暖差による血行障害で、かゆみ止めを塗るだけでは繰り返しがちです。市販薬のタイプごとの向き・不向きと、選ぶときの確認ポイントを整理します。
しもやけに使える市販薬は、血行と保湿をととのえる外用薬、かゆみを抑える外用薬、化膿したときのステロイド+抗菌の外用薬、体質から整える漢方の4タイプです。かゆみ止めなら何でもよいわけではなく、効能・効果に「しもやけ」と書かれた製品を選ぶのが確実です。
- しもやけは寒暖差と血行不良で起こる。濡れたままの手足は悪化しやすい
- 市販薬は「血行・保湿」「かゆみ止め」「化膿時」「漢方」の4タイプ
- 効能・効果にしもやけの記載がある製品を選ぶ
- 掻き壊して化膿したときは、抗菌成分を含む外用薬が候補
- 水ぶくれ・潰瘍、毎年ひどくなる場合は受診
しもやけに使える市販薬の4タイプ
同じ「しもやけの薬」でも、ねらいがまったく違います。今の症状がどれに当てはまるかで選んでください。
| タイプ | 主な成分 | 向いている状態 |
|---|---|---|
| 血行・保湿をととのえる外用薬 | ビタミンE(トコフェロール)、ヘパリン類似物質など | 赤み・こわばりが中心で、かゆみは強くない |
| かゆみを抑える外用薬 | ジフェンヒドラミンなどの抗ヒスタミン成分 | かゆくてかいてしまう |
| ステロイド+抗菌の外用薬 | ヒドロコルチゾンなど+抗菌成分 | 掻き壊してジュクジュクしている、化膿している |
| 漢方(内服) | 当帰四逆加呉茱萸生姜湯、当帰芍薬散など | 毎年繰り返す、手足の冷えが強い |
※ 製品ごとに効能・効果と使用できる年齢が異なります。購入前に必ずご確認ください。
選ぶときの3つのポイント
かゆみ止めとして有名な製品でも、効能にしもやけが含まれないものがあります。パッケージ裏の効能・効果を必ず見てください。
かゆみだけなら抗ヒスタミン成分の外用薬で足ります。掻き壊して汁が出ている、うみを持っているなら、抗菌成分を含む薬が向きます。
しもやけができやすい方は、末梢の血行が弱いことが多いです。外用薬で対処しつつ、冷え自体をやわらげる漢方を検討する価値があります。
かゆみ・掻き壊しに使える市販薬
どちらも効能・効果に「しもやけ」が含まれる外用薬です。
ジフェンヒドラミンとグリチルレチン酸を配合した第3類医薬品で、効能にしもやけが含まれます。ステロイドを含まないため、かゆみが中心で炎症が強くない段階に向きます。
ステロイド(ヒドロコルチゾン)と抗菌成分(オキシテトラサイクリン)の配合薬で、化膿をともなうしもやけが効能に含まれます。顔の広範囲や長期の連用は避け、症状が落ち着いたら中止してください。
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かゆみ止め全体の選び方は皮膚・かゆみの市販薬の選び方でも整理しています。
- 手足が濡れたまま放置しない。水仕事のあとはすぐ拭いて保湿する
- きつい靴・締めつける靴下は血行を妨げます。ゆとりのあるものに替える
- 入浴時に手足の指を1本ずつ動かす、温冷を繰り返しすぎない
- 外出時は手袋・厚手の靴下で寒暖差そのものを減らす
- 汗で濡れた靴下はこまめに替える
- 水ぶくれができている、皮膚が破れて潰瘍になっている
- 強い痛みがある、色が紫や黒っぽく変わっている
- 毎年ひどくなる、春になっても治らない
- 大人になってから急にできるようになった
- 寒いところで指先が白→紫→赤と変化する(レイノー現象の可能性)
よくある質問
症状によって変わります。かゆみが中心なら抗ヒスタミン成分を含む外用薬、掻き壊して化膿しているならステロイドと抗菌成分の配合薬、毎年繰り返すなら漢方が候補になります。「効能・効果」にしもやけと書かれているかを必ず確認してください。
製品ごとに使用できる年齢が違います。小さなお子さんに使う場合は、年齢の記載を確認し、迷うときは薬剤師・登録販売者に相談してください。
かゆみや炎症が強いときには選択肢になりますが、長期間続けて使う薬ではありません。化膿しているかどうかで選ぶ薬が変わるため、症状を見て選んでください。
寒さの刺激が続くかぎり繰り返しやすく、暖かくなると自然におさまることが多いです。水ぶくれや潰瘍になっている場合は自己判断せず受診してください。
冷えの体質から整える目的で漢方が使われます。当帰四逆加呉茱萸生姜湯や当帰芍薬散は、効能・効果にしもやけが含まれています。
まとめ
- しもやけは寒暖差による血行障害。濡れた手足の放置が悪化要因
- 市販薬は4タイプ。効能・効果にしもやけの記載があるかで選ぶ
- かゆみが中心ならムヒS、化膿しているならテラ・コートリル軟膏aが候補
- 毎年繰り返すなら、冷えの体質に合わせた漢方も検討する
- 水ぶくれ・潰瘍、色の変化、春になっても治らない場合は受診
手足の冷えそのものが強い方は冷え性に市販薬は使えるのかもあわせてご覧ください。
本記事は市販薬の成分と特徴をもとにした一般的な情報です。症状の感じ方や適する薬には個人差があります。持病のある方、ほかの薬を使用中の方、妊娠中・授乳中の方は、薬剤師・登録販売者にご相談ください。