ドラッグストアの湿布コーナーには何十種類もの貼り薬が並びますが、選ぶ基準は「配合されている痛み止め成分」です。成分が変われば、効き目の強さも・肌へのやさしさも・1日に貼れる回数も変わります。薬剤師監修で、代表的な市販の貼り薬を成分タイプ別に比較しました。気になる薬は「解説を見る」から詳しい解説へ。
肩こり・腰痛によく使われる市販の貼り薬
しっかり
ふつう
控えめ・注意
| 薬名 | 成分タイプ | こんな症状に | 効き目 | 肌へのやさしさ | 使いやすさ | 詳しく |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ロキソニンSテープ | ロキソプロフェン | つらい腰痛・肩の痛みをしっかり抑えたい | 解説を見る | |||
| フェイタス5.0 | フェルビナク | 関節・筋肉の痛みに。枚数が多くコスパ重視 | 解説を見る | |||
| バンテリンコーワパップS | インドメタシン | ひじ・ひざなど動かす部位。ひんやり使いたい | 解説を見る | |||
| サロンパスAe | サリチル酸メチル | 軽い肩こり・筋肉疲労。かぶれが心配な人に | 解説を見る |
まず「痛みの強さ」で決めます。ズキッとくる腰痛・寝返りがつらい肩の痛みなど、しっかり抑えたいときはロキソプロフェンやフェルビナクなどのNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)を配合した貼り薬。デスクワークのあとの重だるい肩こりや軽い筋肉疲労なら、サリチル酸メチルの穏やかなタイプで十分なことが多いです。
次に「貼る場所と生活リズム」。1日1回タイプは貼り替えの手間が少なく、朝貼れば1日中はがす必要がありません。ひじ・ひざ・足首など動かす部位には、厚みがあってフィットするパップ剤が向きます。
最後に「肌の強さ」。かぶれやすい人は同じ場所に続けて貼らず、少しずらして貼る・入浴後すぐは避けるといった工夫を。NSAIDs配合の貼り薬は連続して2週間以上使わないことが添付文書で定められています。それでも痛みが続く場合は、市販薬で粘らず整形外科などを受診してください。
NSAIDs配合の貼り薬は、皮膚から吸収されて全身にも作用します。ぜんそくを起こしたことがある人は使用できない製品があり(製品によっては「使用前に相談」)、15歳未満は使用不可、妊娠中も製品により使用できません。購入前にパッケージの「使用上の注意」を必ず確認してください。また、飲み薬の痛み止めと併用すると成分が重なることがあるため、両方を使う前に薬剤師へご相談ください。
貼り薬の成分タイプを知る
痛みや炎症のもとになる物質(プロスタグランジン)がつくられるのを抑えるタイプ。炎症をともなう腰痛・関節痛・ねんざなどにしっかり働きます。効果が期待できる分、ぜんそくの既往や妊娠、年齢の制限、連続使用期間の上限など、守るべき注意事項が多いのが特徴です。
昔ながらの湿布に使われる穏やかな鎮痛消炎成分。清涼感で楽になる感覚が得やすく、枚数が多くて価格も手ごろ。第3類医薬品として販売され、比較的かぶれにくい設計の製品もあります。軽い肩こりや筋肉疲労のセルフケア向きです。
テープ剤は薄くて伸縮性があり、服の下でもかさばらず密着します。パップ剤は水分を含んだ厚めのタイプで、貼ったときにひんやりし、肌への刺激は比較的おだやか。関節など動かす部位にはフィットするタイプを、目立たせたくない場所には薄いテープ剤を、と使い分けると快適です。
脚のしびれや力が入らない、じっとしていても激しく痛む、発熱をともなう、転倒や事故のあとで強く痛む、体重が減ってきた——こうした症状をともなう腰や関節の痛みは、椎間板ヘルニアや骨折、感染など別の原因が隠れていることがあります。市販の貼り薬で様子を見ず、整形外科を受診してください。
よくある質問
A. 冷感・温感は主にメントールやトウガラシエキスなどによる「感じ方」の違いで、痛み止め成分の効果そのものが変わるわけではありません。ぶつけた直後で熱をもっている患部は冷感、慢性的な肩こりや腰の張りには温感が心地よいと感じる人が多いようです。温感タイプは入浴前後や就寝時の使用に制限がある製品もあるため、添付文書を確認してください。
A. 自己判断での併用はおすすめできません。どちらもNSAIDsの場合、成分が重なって胃腸障害などの副作用リスクが上がることがあります。すでに飲み薬を使っている、あるいは持病で処方薬を飲んでいる場合は、購入前に薬剤師へ相談してください。
A. まずは使用を中止してください。次に使うときは、同じ場所に連続して貼らずに少しずらす、はがしたあとに時間をあける、入浴直後の汗が引かないうちは貼らない、といった工夫が有効です。肌への刺激を抑えた設計のパップ剤や第3類の穏やかなタイプに変えるのも選択肢です。かぶれが広がる・治らない場合は皮膚科を受診してください。
A. 製品ごとに上限が決まっています。たとえばロキソニンSテープは1日1回の貼付で、1日4枚を超えないこととされています。広い範囲が痛むからと多く貼るほど全身に吸収される量が増えるため、必ず添付文書の用法・用量を守ってください。
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