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ナザールαARとナザール「スプレー」の違い|点鼻薬はどっちを選ぶ?

同じ「ナザール」の名前でも、ナザールαAR0.1%〈季節性アレルギー専用〉ナザール「スプレー」は中身がまったく違う薬です。前者はステロイド、後者は血管収縮薬。効き方も、使える期間も、使える年齢も違います。

結論から言えば、「シーズンを通して抑えたい」ならαAR、「今すぐ鼻を通したい」ならスプレー。取り違えると効果が実感できなかったり、鼻づまりを悪化させたりするため、違いを整理しておきましょう。

結論:どちらを選ぶ?

続けて使う
ナザールαAR0.1%
  • ステロイドが鼻の炎症そのものを抑える
  • 鼻づまり・鼻水・くしゃみに幅広く
  • 1日2回(最大4回)、続けるほど安定
  • 18歳以上・年間3か月まで

ナザールαAR0.1% の解説

その場をしのぐ
ナザール「スプレー」
  • 血管を収縮させて鼻づまりをすばやく緩和
  • 7才から使える
  • 1日6回まで(3時間以上あける)
  • 連用すると鼻づまりが悪化することがある

ナザール「スプレー」 の解説

比較表

ナザールαAR0.1% ナザール「スプレー」
分類 指定第2類医薬品 第2類医薬品
有効成分 ベクロメタゾンプロピオン酸エステル 0.1g(100g中) ナファゾリン塩酸塩50mg/クロルフェニラミンマレイン酸塩500mg/ベンザルコニウム塩化物10mg(100mL中)
タイプ ステロイド(抗炎症) 血管収縮薬+抗ヒスタミン
効き方 数日かけて効果が安定していく 差してから比較的すみやかに鼻が通る
効能 花粉による季節性アレルギーの鼻づまり・鼻水・くしゃみ アレルギー性鼻炎、急性鼻炎又は副鼻腔炎による鼻づまり・鼻水・くしゃみ・頭重
用法 1日2回(朝・夕)、最大4回まで 1日6回まで、3時間以上あける
年齢 18歳以上(18歳未満は使用不可) 7才から
使用期間 1年間に3か月を超えて使用しない 連用を避け短期間の使用に
妊娠中 使用しないこと 使用前に相談

なぜ「すぐ効く」薬を毎日使ってはいけないのか

鼻づまりは、鼻粘膜の血管が広がって腫れることで起こります。ナザール「スプレー」に入っているナファゾリンは、その血管を縮めて物理的に通り道を広げる成分。だから体感が早いのですが、繰り返し使ううちに薬が切れたときの反動で粘膜が腫れやすくなることが知られています。効かない→もっと差す、の悪循環に入った状態が薬剤性鼻炎(点鼻薬性鼻炎)です。

一方のナザールαARは、炎症そのものを抑えるステロイド。差した瞬間に通る感覚はありませんが、続けるほど症状が安定していきます。花粉シーズンのように数週間つき合う症状には、こちらが本来の使い方に合っています。

ステロイドは怖い薬?

ナザールαARに配合されているベクロメタゾンプロピオン酸エステルは、鼻の患部で作用したあとに分解される「アンテドラッグ型」と呼ばれる設計で、全身への影響が出にくいとされています。とはいえ医薬品ですから、18歳以上・1年間に3か月までという条件は必ず守ってください。

全身の真菌症・結核性疾患・高血圧・糖尿病などがある人、過去1年間にステロイド点鼻薬を3か月以上使った人は使用できません。妊娠中の使用も不可です。

シーン別の使い分け

花粉シーズンを通してつらい
ナザールαAR。症状が軽いうちから始めて毎日続けるのが効果的です。
今夜だけ鼻づまりで眠れない
ナザール「スプレー」。短期の頓用に向いています。
子ども(7〜17歳)が使う
ナザールαARは18歳未満不可。7才以上ならナザール「スプレー」が選択肢ですが、続くようなら受診を。
かぜや副鼻腔炎の鼻づまり
ナザール「スプレー」の効能に含まれます。αARは花粉による季節性アレルギー専用です。
両方を同時に使うのは避ける

どちらも鼻粘膜に直接作用する薬です。自己判断で重ねて使うと刺激が強くなり、粘膜を痛める原因になります。切り替えたい場合や、飲み薬と併用したい場合は薬剤師にご相談ください。

受診の目安

1週間ほど使っても症状が改善しない、黄色や緑色の鼻汁が続く、頬や額の痛み・発熱をともなう場合は、副鼻腔炎など別の病気の可能性があります。点鼻薬を使うほど鼻づまりがひどくなっていると感じる場合も、耳鼻咽喉科を受診してください。

よくある質問

Q. ナザールαARとナザール「スプレー」は同じ薬ですか?
A. 名前は似ていますが中身は別物です。αARはステロイド(ベクロメタゾン)で炎症を抑えるタイプ、「スプレー」は血管収縮薬(ナファゾリン)で鼻づまりをすばやく緩和するタイプです。
Q. αARを使ってもすぐ鼻が通りません。効いていないのでしょうか?
A. ステロイド点鼻薬は即効性を狙う薬ではありません。数日続けることで効果が安定します。回数を増やさず、決められた用法で続けてください。
Q. ナザール「スプレー」を毎日使い続けても大丈夫ですか?
A. 長期間の連用は避けてください。反動で鼻づまりが悪化する薬剤性鼻炎につながることがあります。シーズンを通して必要な場合は、ステロイド点鼻薬への切り替えや受診をご検討ください。

まとめ

ナザールαARとナザール「スプレー」は、名前が似ていても目的の違う薬です。シーズンを通して鼻づまり・鼻水を抑えたいならαAR(18歳以上・年間3か月まで)今すぐ鼻を通したい短期の場面なら「スプレー」(7才から・連用は避ける)。この線引きで選べば、効かない・悪化するといった失敗を避けられます。

ナザールαAR0.1% の解説ナザール「スプレー」 の解説
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薬剤師監修 / 本ページは情報提供であり診断ではありません。使用前に添付文書を確認し、持病・服用中の薬がある方は薬剤師にご相談ください。免責事項
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