市販の便秘薬は大きく2つのタイプに分かれます。腸を刺激せずに便をやわらかくする非刺激性と、腸を直接刺激して動かす刺激性です。その代表が酸化マグネシウムE便秘薬とコーラックII。
結論から言えば、普段から出にくい人はまず非刺激性、今夜どうしても出したいときは刺激性。役割がはっきり違うので、間違えると「効きすぎる」「効かない」のどちらかになります。
結論:どちらを選ぶ?
- 腸に水を集めて便をやわらかくする
- クセになりにくいとされる非刺激性
- 量を調節しながら使える(大人3〜6錠)
- 腎臓病の診断を受けた人は要相談
- ビサコジルが大腸を直接刺激する
- DSSが便に水分を含ませてやわらかく
- 就寝前に飲んで6〜11時間後が目安
- 連用は避ける/11才未満は服用不可
比較表
「やわらかくする」か「動かす」か
酸化マグネシウムは腸の中で水分を引き寄せ、便に水を含ませてやわらかくする成分です。腸そのものを刺激するわけではないため、繰り返し使っても効きにくくなりにくい(耐性が生じにくい)とされ、便秘薬の第一選択として扱われることが多いタイプです。
対してコーラックIIのビサコジルは大腸の粘膜を刺激して動きを活発にする成分。効き目がはっきりしている反面、繰り返し使ううちに効きにくくなることが知られています。DSSが便をやわらかくする働きを補い、硬い便でも出しやすくする設計です。
使い分けの原則
毎日のように便秘薬が必要な状態なら、非刺激性の酸化マグネシウムを土台にして、食事・水分・運動の見直しと組み合わせるのが基本です。量に幅があるので、便の状態を見ながら調節できます(初回は最小量から)。
硬い便が数日出ていない、明日の朝までに何とかしたいという場面ではコーラックIIが力を発揮します。ただしこれは「切り札」であって常用するものではありません。両者の併用は禁止されているので、必ずどちらか一方にしてください。
シーン別の使い分け
どちらの添付文書にも「本剤を服用している間は、他の瀉下薬(下剤)を服用しないでください」と記載があります。効かないから足すのは最も避けたい使い方です。効果が足りないときは量を増やすのではなく、タイプを変えるか相談してください(市販薬の併用の注意)。
はげしい腹痛、吐き気・嘔吐をともなう便秘、便に血が混じる、便が細くなった、体重が減ってきたといった症状がある場合は、市販薬で対応せず消化器内科を受診してください。高齢の方や腎機能に不安がある方が長く使う場合も、医師への相談をおすすめします。
よくある質問
まとめ
酸化マグネシウムE便秘薬とコーラックIIは、「やわらかくする薬」と「動かす薬」という違いがあります。普段から出にくいなら非刺激性の酸化マグネシウム、今夜どうしても出したいなら刺激性のコーラックII。併用は禁止されているので、必ずどちらか一方を用法どおりに使ってください。