市販の痛み止めでよく比較されるのがロキソニンSとカロナールA。名前は知っていても、「どちらが強いのか」「胃に優しいのはどっちか」で迷う人は少なくありません。
2つの薬は、有効成分も効き方も違います。炎症をともなう痛みにはロキソニンS、熱や胃の弱さが気になるならカロナールA——この使い分けを、成分の働きから整理します。
結論:どちらを選ぶ?
- ロキソプロフェン配合のNSAIDs
- 痛みのもとになる物質を抑える
- 第1類医薬品(購入時に薬剤師の対応が必要)
- 胃への負担に注意/15歳未満は使用不可
比較表
「強さ」ではなく「痛みの種類」で選ぶ
ロキソプロフェンは、けがや炎症の現場でつくられる痛みの原因物質を抑えます。腫れや熱をともなう痛み——生理痛、歯の痛み、腰痛、ねんざなどに向くのはこのためです。
一方のアセトアミノフェンは、痛みや発熱の信号を主に脳のレベルで抑えます。炎症を抑える力はほとんどありませんが、発熱時や、胃への負担を避けたい場面では扱いやすい成分です。「弱いから効かない」のではなく、働く場所が違うと考えるのが正確です。
購入のしやすさも実は違う
ロキソニンSは第1類医薬品で、購入時に薬剤師からの情報提供が必要です。薬剤師が不在の時間帯は買えないことがあり、ネット通販でも確認のやり取りが入ります。カロナールAは第2類医薬品で、登録販売者のいる店舗でも購入できます。
常備薬として家に置いておきたい場合、この違いは意外と効いてきます。
シーン別の使い分け
痛み止め同士の併用は避けてください。また、総合感冒薬(かぜ薬)にはアセトアミノフェンやイブプロフェンが含まれていることが多く、知らずに重複しがちです。アセトアミノフェンは飲みすぎると肝臓に負担がかかるため、用法・用量と、飲み合わせる薬の成分表示を必ず確認してください。飲酒時の服用も避けます。
痛み止めを飲んでも改善しない、月に10日以上痛み止めが必要、痛みが日ごとに強くなる、発熱が数日続く——こうした場合は市販薬で対応を続けず、医療機関を受診してください。突然の激しい頭痛、しびれや麻痺をともなう場合はすぐに受診を。
よくある質問
まとめ
ロキソニンSとカロナールAは、成分も効き方も違う薬です。炎症をともなう痛みにはロキソニンS(第1類・NSAIDs)、発熱や胃への負担が気になる場面にはカロナールA(第2類・アセトアミノフェン)。どちらも15歳未満は使えず、かぜ薬との成分重複には注意が必要です。飲む痛み止めの選び方もあわせてご覧ください。