🏠 トップページへ今すぐ市販薬を診断する

インフルエンザの予防薬は市販で買える?入手方法を薬剤師が解説

PRこのページには広告(アフィリエイトリンク)が含まれます。広告ポリシー

家族がインフルエンザにかかった、受験や大事な仕事が控えている——そんなとき「予防できる薬はないか」と探すことになります。結論として、インフルエンザの予防薬はドラッグストアでは買えません。この記事では、なぜ買えないのか、どうすれば入手できるのか、費用の目安まで整理します。

結論
市販では買えません。医療機関で自費の処方を受ける形になります

インフルエンザの予防に使われるのは抗インフルエンザ薬(オセルタミビルなど)で、いずれも医師の処方が必要な医療用医薬品です。しかも予防目的の使用は公的医療保険の対象外(全額自己負担)で、診察料と薬代を合わせて1万円前後が目安になります。市販のかぜ薬で代用することはできません。

この記事の要点
  • インフルエンザの予防薬は市販では買えない。医師の処方が必要
  • 予防目的は保険適用外で全額自費。診察と薬で1万円前後が目安
  • 感染者と接触してから48時間以内の開始が前提
  • 医師の診察なしに処方を受けることはできない(医師法で無診察治療が禁止)
  • 市販のかぜ薬に予防効能はない。代用にはならない

「予防したい」ときの選択肢を整理する

手段によって、入手先も費用も前提条件もまったく違います。

手段 入手先 押さえておくこと
インフルエンザワクチン 医療機関 流行前の接種が前提。発症や重症化を抑える目的
抗インフルエンザ薬の予防投与 医療機関(自費) 接触後48時間以内。診察と薬で1万円前後が目安
手洗い 自分でできる 最も基本的で、効果が確認されている
マスク(咳のある人が着ける) 自分でできる 周囲への飛沫の拡散を減らせる
市販のかぜ薬・総合感冒薬 予防には使えない 症状をやわらげる薬。予防効能はない
市販のビタミン剤・栄養ドリンク 予防には使えない 体力低下時の栄養補給であり、感染を防ぐものではない

※ 費用は医療機関によって異なります。受診前に確認してください。

なぜ市販では買えないのか

1

医師の診察が法律で必要とされているから

抗インフルエンザ薬は医療用医薬品で、処方には医師の診察が必要です。医師法により診察をせずに処方することは禁じられています。そのため、家族の分をまとめて出してもらうといったことはできません。

2

予防目的は保険の対象外だから

公的医療保険は病気の治療に対して適用されます。予防投与は「発症していない人」に使うため、治療ではなく保険の対象外です。全額自己負担となり、診察料と薬代を合わせて1万円前後が目安になります。

3

使えるかどうかに条件があるから

予防投与は、感染した人と接触してから48時間以内に始めることが前提です。また、対象は同居家族や高齢者、持病のある方など重症化のリスクが高い場合が中心になります。誰でも希望すれば使えるというものではありません。

受診までの間、市販薬でできること

市販薬は予防には使えませんが、寒気やだるさが出はじめた「ひきはじめ」には出番があります。ただし高熱が出た場合は市販薬で粘らず受診してください。

強い寒気とともに高熱、ふしぶしの痛みが出はじめた場合

麻黄・桂枝・杏仁・甘草を配合した漢方で、かぜの初期の寒気・高熱・ふしぶしの痛み、インフルエンザ様の症状の初期に向く処方です。あくまで初期に使うもので、受診の代わりにはなりません。

熱がつらくて眠れない、水分がとりにくい場合

アセトアミノフェン300mgの単一成分。インフルエンザのときにも選ばれる解熱鎮痛成分です。ロキソプロフェンやイブプロフェンは15歳未満に使えず、自己判断での使用は避けてください。

家族がインフルエンザになったときにやること
  • 接触から48時間以内が予防投与の目安です。検討するなら早めに医療機関へ相談してください
  • 部屋を分ける、共用部分の換気、タオルを共用しない、といった基本の対策を並行してください
  • 本人にマスクを着けてもらうことが、周囲への拡散を減らすうえで最も効果的です
  • 市販のかぜ薬を予防目的で飲まないでください。効果がなく、副作用だけが残ります
  • 自分に症状が出たら、市販薬で粘らず受診を優先してください。発症48時間以内なら治療薬という選択肢があります
すぐに受診したいサイン
  • 38度以上の発熱が急に出た
  • 呼吸が苦しい、息が浅い、顔色が悪い
  • 水を飲めない、尿が半日以上出ていない
  • 意識がぼんやりする、けいれんを起こした
  • 持病がある方、妊娠中の方、高齢の方、乳幼児

よくある質問

Q. ドラッグストアでインフルエンザの予防薬は買えますか。

買えません。予防に使われる抗インフルエンザ薬はすべて医師の処方が必要な医療用医薬品です。

Q. 費用はいくらくらいかかりますか。

予防目的は保険適用外のため全額自己負担です。診察料と薬代を合わせて1万円前後が目安ですが、医療機関によって異なります。

Q. 家族が感染しました。いつまでに受診すべきですか。

接触から48時間以内が目安とされています。検討する場合はできるだけ早く医療機関へご相談ください。

Q. 市販のかぜ薬を飲んでおけば軽く済みますか。

そうはなりません。かぜ薬は出ている症状をやわらげる薬で、感染や重症化を防ぐ働きはありません。

Q. ワクチンと予防投与はどちらがいいですか。

目的が違います。ワクチンは流行前に受けて発症や重症化を抑えるもの、予防投与は感染者と接触した直後に使うものです。判断は医師にご相談ください。

まとめ

インフルエンザの予防薬は市販では買えず、医療機関で自費の処方を受ける形になります。接触から48時間以内という条件があり、費用は1万円前後が目安です。市販のかぜ薬は予防の代用にはなりません。予防でやるべきはワクチン・手洗い・体調管理で、市販薬の出番は症状が出はじめてからです。

あわせて読みたい

本記事は市販薬の成分と特徴、公表されている情報をもとにした一般的な解説です。市販薬には感染症を予防する効能はありません。予防や治療の判断は医師・薬剤師にご相談ください。

関連する市販薬の解説

症状から市販薬を探す